linixは「サッカー型の組織」を目指しています。
最近、「働き方改革」や「リモートワーク」などがバズワードとなっており、組織の在り方が見直されていますが個人的な意見として手法論に終始している印象があり、もっと根本の「どんな組織を目指していこうか?」という部分があまり語られていないように感じています。
linixとしても組織の急拡大を目指しているタイミングで「目指している組織像」を具体的な文字に落とし込みたいと思い記事にしました。
サッカーとビジネスがどう紐づくのか?
サッカー型の組織を定義します。
「各個人がそれぞれの役割を果たしながら、その時の状況に応じて全員が意図的に連動して、攻める&守る」
これだけだとイメージしにくいと思います。そこでサッカーの状況とそれに似たビジネスの状況を紐付けて羅列してみます。
状況①
サッカー:ボールがある場所を中心に組織全体で動く
ビジネス:その時の課題や目標を中心に組織全体で動く
サッカーでは、ボールが移動している場所を中心に組織全体で動きます。ボールが右にあれば組織も右寄りに動くし、ゴールを奪われそうな時は自陣に戻って組織全体で守りに入ります。
ビジネスでもその時の課題や目標に対して組織全体が課題や目標に対して目を向けて動けると強い組織だと思います。
状況②
サッカー:1対1の局面で負けないことが重要
ビジネス:1つ1つの作業を本気でやり切れるかどうかが重要
サッカーはチームスポーツですが対面している相手をドリブルでいかにかわすか、かわされずに食らいつくか、ヘディングで競り勝つか競り負けるか、という1対1の勝負の連続で勝つチームが結果的にスコアでも勝ちます。
ビジネスでも、1人1人が目の前の商談や作業でいかに力を出し切るかでチームの結果が変わります。
状況③
サッカー:攻守の切り替えが早いチームが強い
ビジネス:視点の切り替えが早いチームが強い
サッカーでは、秒単位でボールの所有チームが目まぐるしく変わるスポーツです。常にボールを持つ側と持たれる側が変わり、その変わり目が一番得点が動きやすいポイントになります。そこで攻守の切り替えが組織全体で早いと、点が入りやすくなり、また点を取られずらくなります。
ビジネスでは様々な立場での視点があります。例えば、経営的な視点/現場的な視点/お客様視点/マネジメント視点など、そういった視点の切り替えを素早くして状況を判断できるチームが強いです。
状況④
サッカー:選手の主体的な判断の連続で試合が成り立つ
ビジネス:組織1人1人の主体的な判断の連続で会社が成り立つ
サッカーは野球と違い監督から指示をされて動くスポーツではなく、ピッチに立っている選手が自らその場で一瞬で判断をして試合を動かします。
ビジネスでも指示待ちのメンバーだけでは強い組織は成り立たず、メンバー1人1人が主体的に判断できることが強い組織を作る鍵です。
状況⑤
サッカー:ピッチ全体を見れる視野の広い選手が強い
ビジネス:俯瞰的に状況を判断できる人が強い
サッカーでは、ピッチの空いてるスペース・敵の配置・味方の走り込みなど、視野が広い選手が試合を決定付けるようなキラーパスを出すことができます。
ビジネスでも市場動向やメンバー、同業他社の動きや景気など視野を広く持っている人がビジネスを決定付けるような打ち手を出すことができます。
状況⑥
サッカー:アイコンタクトや阿吽の呼吸が重要
ビジネス:信頼関係が重要
サッカーでは、一瞬一瞬の判断で試合が動くため、いちいちコミュニケーションを取っている暇はなく、選手同士のアイコンタクトや阿吽の呼吸が重要になります。要は、選手同士で意思疎通できていること(=信頼関係が結べていること)が試合の流れを作ります。
ビジネスでもメンバー同士の信頼関係の深さが重要になります。
どうしたらサッカー型の組織になれるのか?
ざっとサッカーとビジネスを紐付けてきましたが、サッカー型の組織がビジネスにおいて強い組織になることがイメージして頂けたのではないでしょうか?
ではどうしたら、サッカー型の組織になれるのか?これもサッカーとビジネスで紐付けて結論を出しました。
①ボールのある場所を明確にする
サッカーは、ボールという明確な物体があるので、組織全体の意識をボールに集中させることは簡単です。ただビジネスの場合はその時の目標や課題など、しっかりと伝えなければ組織全体の意識を集中させることは難しいです。
ビジネスにおいてサッカー型の組織を作るためには「目標や組織課題の明確化」が重要になります。
②各自の役割を明確化させ、組織全体の戦略との紐付けを行う
サッカーは、DF・MF・FWと役割が明確にあります。その役割も組織全体の戦略に応じて設定されています。カウンター型のサッカーであれば足の早いFWが前線に残っている役割を担い、DFやMFが攻守の切り替えの時にロングキラーパスを出せるか?という役割を担います。
ビジネスにおいては、採用/営業/CSなどの各自の役割(=ミッション)を明確化させ、それを組織全体の戦略に紐付けることが重要になります。
③日々コミュニケーションを取り信頼関係を構築する
サッカーは、日々練習で選手同士がコミュニケーションを取り続け、信頼関係を結んでるからこそ試合の場で阿吽の呼吸やアイコンタクトで試合の流れを作ります。
ビジネスにおいても日々コミュニケーションを取り、お互いの信頼関係を構築する必要があるため普段から「話す」仕組みを構築することが重要になります。
④1つ1つの作業に手を抜かない文化(当たり前のことを当たり前にする)を醸成する
サッカーでは、なんだかんだで相手との1対1の駆け引きに負けないことが重要です。サッカーになれば対峙する相手が明確で「こいつに競り負けない!」という気持ちを持ちやすいです。
ビジネスにおいては、意外と目の前の仕事を手を抜いてしまうことも多くなります。
特に多くの業務を抱えている時に起こりがちです。
しかし、目の前の1つ1つの作業に手を抜いてしまっていては強い組織になりません。
「目の前のことをしっかりとやり遂げてコツコツと積み上げていくことが、ビジネスにおいての成功に繋がる」ということをメンバー全員が強く意識するような文化を作ることが重要になります。
以上でサッカー型の組織について考えを記載致しました。
最後にですが、我々linixは理想のサッカー型の組織はまだ出来ていません。
これから拡大していく上で、こういった組織づくりをしていく過程にあります。そんな組織づくりのフェーズの一員になりたい!という方、ぜひご応募お待ちしてます!